【レポ】新潟県内自治体職員労働組合さまセルフメンテナンス学習会開催

南魚沼市職員労働組合女性部さまよりご依頼いただき、「香りでリフレッシュ&リラックス~毎日を快適に過ごすために~」講演と、10種の香り体験をしていただきました。

南魚沼市役所
南魚沼市役所

2018年3月7日(水)18:30-20:00

当日は天気も良く、上越線も快調に六日町に到着。子供の頃、父方の親戚の家に遊びに来たり、高校のスキー授業でも来たことのある、懐かしい場所です。

 

役員の方々に手伝っていただきながら準備をし、女性部長さまからのご紹介をいただいたのち、お話を始めました。

 

大会議室演台にてご挨拶と自己紹介
大会議室演台にてご挨拶と自己紹介

自己紹介:かおりとタッチをツールとした多彩なボランティア活動として、

長岡市の認知症の人と家族の会主宰のオレンジカフェ、

東北復興支援として仙台・石巻・大船渡の親子向けイベントや、老健施設訪問、

リレーフォーライフ(がん患者さんとその家族の方をサポートする団体)など、

アロマテラピーの知識・技術を使って、多様な形でサポートしていることをお話しました。

 

テーマ:香りでリラックス&リフレッシュ

座学:アロマテラピーと精油について

会議室を歩き回る講師
眠くならない座学

アロマテラピーで使うのは植物から取り出した濃縮された香り。天然100%のものだけですが、天然=安心安全ではない、ということ、アロマテラピーは治療ではなく、かおりが脳に働きかけ、それによって自律神経のバランスを整え、身体とこころが整っていく自然療法であり、こころとからだに働きかけて生活の質をよくするためのものであること、嗅覚の意味について、お話をしました。

実習:かおり体験10種(5%に希釈した精油を使用)

10種類の香りをムエットに付けてかいでいただきました。名前を伏せて、好き嫌いやイメージしたもの、思い出したことをどんどん書き出してみていただきました。

かおりを配りあるく講師
一緒にかおり体験しながら、ご感想をシェアしていただきました。

資料をヒントに、当てようとする方、

なんだろうなぁ、と首をかしげながら一生懸命ムエットをかぐ方、

「〇〇みたい!」と声を上げる方、

思い出を書き出す方

色に例えてイメージする方、

 

反応も様々で、すでに個性的です。

お隣の方と、感想をシェアしあう時間では、ずいぶんと賑やかになりました。「好き」が、人によって違うこと、みんな違ってみんないいことを、体感していただけたのではと思います。

座学:かおりが心と身体に働きかける仕組み

ホワイトボードに図説する講師
いつものようにホワイトボードにどんどん描いて説明します。

かおりの話は、メンタルヘルスの話にもつながります。

好きなかおりと、その時に感じた感覚、「リラックスする、落ち着く」「リフレッシュする、スッキリする」を覚えていれば、そのかおりが感情を切り替えるスイッチとして役に立ちます。それが自律神経とかおりの関係です。自律神経は、内分泌系・免疫系にも影響を与えることをお伝えしました。

実習:自律神経タイプチェック

好きな香りがどのカテゴリーに属しているかを確認しつつ、それぞれのタイプは密接に関連していること、タイプチェックはあくまで「自分に意識を向けるためのきっかけづくり」としての参考であること、「好きな香りを大切に」ということをお伝えしました。

 

座学:自律神経とストレスと健康、QOL

自律神経には、休息するときに優位になる副交感神経系と、やる気モード・戦闘態勢の時に優位な交感神経系があります。

どちらも、ゆれていつも良いバランスをとっているのが理想的ですが、ストレスなどによって、どちらかに傾きすぎていてしまうこともあります。その日のストレスはその日のうちにうまく解消していきましょう。日々を心地よく生きていくこと、それが人生の質の向上QOL(Quality of Life)向上につながることをお伝えしました。

 

ケアラーケアの大切さ

認知症の方とその家族の方、ケアをする方・される方が集う、「認知症の人と家族の会新潟支部」が主催するオレンジカフェで行っている、アロマハンドトリートメントのボランティアを通じて思うのは、ケアする方、ご家族が明るい笑顔になると、認知症の方も柔らかな顔をされるのです。ケアする人が満たされていることが、ケアされる方のQOL向上にもつながると確信しています。そのことをもっと知ってほしいと思っています。

 

まとめ:健康に大切な3つのう!それを助けるアロマテラピー

10種の香り、名前と嗅いだイメージ、違った方も多かったようです。
気の合うかおりの仲間は見つかりましたか?

世の中には様々な情報があふれていますが、基本として一番大切なのは「うんどう」「えいよう」「きゅうよう」。この3つの「う」をサポートするのが、かおり。アロマはあなたの応援団。ぜひ気の合う香りを見つけて、楽しい毎日をお過ごしください。

質疑応答

「認知症のような、引きこもりのような家族に香りでどのように働きかけたらよいか」

朝に交感神経を優位にする香り(レモン・ローズマリー)、寝る前に副交感神経を優位にする香り(オレンジ・ラベンダー)を香らせることが効果的という報告もある。香らせる場合は、1回15分程度で十分。嫌がる香りはストレスになるので避けて、まずはなじみのある香りをきっかけに、話をしたり、その香りのする場所へ出かけたりなどしてみては?とご提案しました。


2018.3.12